松の木内湖
滋賀県高島市Timberline Small Craft
木造カヌー、小型セイルボート設計・制作
19世紀末から20世紀初頭は北米で一番美しいカヌーが作られた時代です。それまではただ実用的であるだけが要求された小型の船に、レジャーの発達がデザインという概念を持ち込みました。なかでもヘンリーラシュトンの作る小型カヌーの数々は、その洗練されたラインの美しさのみでなく、極限まで追求されたクラフトマンシップの技で頂点に立っていました。
セイルボートではハレショフ造船所がアメリカズカップの常勝艇を作っていました。製作方法を替え、キールからステムに至る線を見直し、当代きっての職人を集めて作られた船は風を受けて疾走するアートそのものでした。
しかしながらその後に来る大恐慌とともに手工芸に頼る木造船の制作は衰退していきます。今では博物館に収められた少数の幸運な生き残りを除いては、ただただ朽ちるのに任され、また制作する人もほとんどいなくなってしまいました。
ティンバーライン・スモールクラフトでは彼ら先人の作り上げた数々の名艇に学び、伝統的な工芸の技を継承しながら、新しい琵琶湖の木造船をつくていきたいと思っています。
Framing a dinghy
外板が張られた後でオークのフレームを蒸して曲げながら取り付けていきます。その後リベットをかしめ直しているところです
カヌー、セイルボートともにすべて注文制作です
ボートは注文生産のみです。主に伝統的なラプストレーキ工法で制作しています。関心ある方はお気軽にご連絡ください。製作期間はカヌーでは普通2−3か月ですが、小さな工房ですので、ご注文いただいても状況によってはしばらくお待ち頂くこともあるかもしれません。ご容赦ください。
カヌー制作のワークショップを行っています。
カヌーやセイルボートを自分で作ってみたいと思われる方に 琵琶湖岸のWoodenBoatCenterでワークショップを行っています。また、作り方の情報を提供したり、設計図、材料の入手についても紹介しています。新しく作られる小型木造船の多くはハイアマチュア−が作ったもので、この技法の継承にはアマチュア−の役割が欠かせなくなってきています。日本でも木造船を作るアマチュア−の会があり年に2−3回三浦半島と琵琶湖とでミーティングを持っています。
Phone
(+81)774 72 3669
WoodenBoatCenter
新旭水鳥観察センター B1F
滋賀県高島市新旭町饗庭1600
Opening Hours
10am - 5pm
火曜日休館
E: info@timberlinesmallcraft.com
P: +81 774 72 3669
関心ある方はこちらのフォームからご連絡ください
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